妻 「駅まで送っていくよ。」
私 「お!ありがたい!」
妻 「今朝冷え込んだし雨降ってるから駅まで歩くのつらいべ?」
今朝、珍しく妻が駅まで送ってくれました。
涙は出ませんでしたが感涙です。
我が家が住む地域はもうかなり前から朝晩関係なく寒くなってしまい暖房が手放せません。
柴犬ゆきはケージの中から私を見送ってくれます。
長男はまだ夢の中ですが長女が起きていましたので、もし長男が起きてきたら一緒に遊んで待っていてもらうよう少しの間だけお留守番をお願いしました。
妻が運転席、私が助手席へ。
妻と二人っきりの空間。わずかな距離ですがドライブです。
嬉しさよりも、こっぱずかしさと照れが私の気持ちを満たしていきます。
一緒に歳を重ねてきたためか、私の眼に映る妻は昔のまま愛らしく相変わらず大事な人です。
シートベルトをし、妻が無言で何か選曲しています。車内限定ですが妻はかなり幅広いジャンルの音楽を聴くので選曲が楽しみです。
妻がまだ彼女だったころよく聴いていたEnyaあたりかな?朝っぱらからムードたっぷりな曲を流されても何を話せばよいのやら、それよりも私がこっぱずかしさに耐えられるかどうか。。。
そして数秒後。
車内ではアントニオ猪木のテーマが流れ始めました。
妻 「元気でるべ?」
私 「はい。。。」
妻 「(アゴを突き出して)行くぞーーー!」
シャッターが開き車庫から車を出すと右手方向に手稲山や藻岩山が一望できるのですが、なんと!
雪です。
どうやら昨夜30日に札幌(手稲山も藻岩山も札幌市の山です)では初冠雪(初雪とはならないようです)となったようです。
我が家が住む地域の初雪はまだですが、霰(あられ)は何回か降っています。
妻 「雪だ!」
私 「どうりで寒いはずだね。。。」
数分だけ車を路肩に停めて無言で雪山を眺める妻と私。
そして車内に流れるアントニオ猪木のテーマ。1曲リピートのため延々繰り返し流れます。
子どものころは雪が降れば無邪気に喜んでいましたが、大人になるとそうもいきません。厳しい寒さはもちろんですが、日々繰り返される除雪、そして吹雪や悪路などなどあらゆる厳しさが待ち受けておりどうも素直に喜べない私がいます。
妻 「もうすぐ冬だな。」
私 「そうだね。。。」
妻 「でも子どもたちの前でつらそうな顔するなよ!」
私 「はい。。。」
妻 「約束だぞ!」
私 「約束します。」
妻と冬の約束を交わしたのち車を発進させ駅へ向かいます。
長女が生まれて以降、妻と私は毎年同じ約束を交わしています。
約10分後。駅に到着。
私 「(アゴを突き出して)行くぞー!」
妻 「(拳を突き出して)ダーーーーー!」
今日は元気な一日が過ごせました。
間もなくやってくるであろう本格的な冬。なにかと体調を崩しやすい季節ですので皆様ご自愛ください。
※霰(あられ)は直径5mm未満、雹(ひょう)は直径5mm以上の氷の粒であり、私が霰と思っていたのは雹かもしれません。