日曜日の来客

久しぶりの晴天の日曜日。

柴犬ゆきと私の二人だけでゆっくりお散歩です。

いつもの散歩コースの途中にある広い公園。まだ朝早いためか誰もいません。

公園の隅にあるボロボロのベンチがゆきのお気に入りです。

私が先に腰かけるとすかさず隣に座るゆき。

 

私の言葉の意味はわかっていないでしょうが、話しかけると首を傾け耳をこちらに向けるその愛くるしい姿についつい笑顔になってしまいます。

傍から見ると、朝っぱらから誰もいない公園で犬に話しかけ一人でニヤニヤしている危ない中年男性ですね。

そう思われるのも嫌なので、ゆきとの会話そこそこに次のゆきのお気に入りの場所へ移動します。

同じ公園内にある牛のオブジェです。

長女と長男もお気に入りのオブジェです。

最初のころはゆきも怯えていましたが、何度も連れてくるうちに平気になったようで一生懸命においを嗅いだり見つめたりと余裕の雰囲気です。

 

 

そうこうしているうちに人がぽつぽつと来ましたので再び散歩へ戻ります。

 

30分ほどして帰宅すると、我が家の前に見慣れた車が。

ゆきも誰かすぐに気づき体をくねらせ始めます。

寺田夫妻です。

今日はこれからゴルフに行くとのことで出発前にゆきに会いに来てくださったようです。

奥様もゴルフが楽しみなようでいつも以上に明るい表情で話されており、ゆきもいつも以上に喜んでいました。

 

寺田夫妻が出発したあと、ゆきのブラッシングをしているとまた見慣れた来客が。

この方のお名前はわかりませんが、昨年春に初めてお会いした方で日曜日だけ我が家の近所に住む娘さん夫婦のお宅に遊びにいらっしゃるそうです。

最初はゆきに話しかけて通り過ぎるだけでしたが、次第に私や妻と世間話をするようになり、今ではほぼ毎週ゆきにおやつを持ってきてくださりゆきもすっかりその女性に懐いてしまいました。

 

 

 

以下は、ゆきとは関係のない私の独り言となります。

 

日曜、その女性にお会いするたびに私は実母のことを思い出します。

私は実母と不仲です。

正確には覚えていませんがかれこれ3年以上会っていません。長男はまだ私の母と会ったこともありません。今の地域に引っ越してきてから母が我が家を訪れたこともありません。

 

理由はいろいろありますが後悔しています。

実家の様子を聞くため時々父に電話すると。

 

親子なんだから気にしないで堂々と帰ってくればいい。

帰ってきたらとにかく夜までいればいい。小さい子連れの家族が腹すかして夜まで居座ってたらさすがに飯ぐらい出すだろうし、一緒に飯食えば何か会話もするだろ。

おまえ(私)はいいかもしれないけど、家族(奥さんと長女と長男)がかわいそうだな。

子ども達にはお婆ちゃんとお爺ちゃんは死んだってことにしてるんだろ?そろそろ生きてましたって種明かししてくれよ。

母は頑固で絶対謝らないだろうから気にしてるんならヘタに説得しようとしないで謝ればいい。赤の他人に謝るのは嫌だろうけど、実の母ならそこまで嫌じゃないだろ?

二人目(長男)の顔を見てみたい。

 

と言われますが、私も母親譲りの頑固なところがあるためかなかなか素直に聞き入れることができず現在に至ります。

 

妻 「一年に一回、親に会ったとしてあと何回会える?」

 

時折言われる妻の言葉。そろそろ真剣に考えるときなのでしょうか。