小さな抵抗

私 「ただいま!」

妻 「おかえり。ちょっと話あるんだけど。」

 

嫌な予感がバンバンします。

 

私 「今からかい?」

妻 「まずはお風呂とご飯食べちゃって。」

 

無表情な妻を横目に風呂に入る私。

頭を洗っていても心臓の鼓動がシャワーの音をかき消します。

ご飯は私の好きな豚丼ですが、全面に喜びを表して食べることに気が引けてなりません。

 

妻 「あのさ。きのうはありがとう。」

私 「いや、いいよ。体調は?」

妻 「体調は大丈夫。ところで旅行の話なんだけど。」

私 「なんだ!その話かい()

妻 「ん?何かやましいことあるの?」

私 「いえ、誓ってありません。」

 

ほっとしました。過去記事「天狗」でお話ししたとおり明日から私は遅めの夏休み。

 

妻 「いろいろ考えたんだけど、長男はまだ飛行機でじっとしていられないかもだし。。。」

私 「そうだね。。。」

妻 「子供が喜びそうなことを考えたらプールあるところがいいかなと。」

私 「洞爺サンパレス?」

妻 「だね。」

 

妻曰く、北海道内で我が家からそこそこ遠く、大きくて子供が喜びそうなプール付きのホテルは数か所しか思い当たらず、昨年も行っていますが洞爺サンパレスしか思いつかなかったと。

と、いうわけで今年の我が家の旅行先は「洞爺サンパレス」に決定です。

子供中心で考えると偏っちゃいますよね。

 

ちなみにプールを筆頭に考慮すると札幌市内のガトーキングダムがありますが、我が家からけっこう近いので旅行先としては今回除外させていただきました。

ただ、行ったことがありませんので近々行ってみたいですがね。

 

私 「長女ちゃん、明日からサンパレス行くよ!」

長女「(にた~~♪)」

私 「。。。」

 

長女は何も言葉を発しませんでしたが表情からしてとても喜んでいるようです。

長女よ、嬉しいならもっと言葉で表現してくれてもいいのだが。パパちょっと怖かったです。。。

 

 

旅行先が決まったところで、妻から今日の我が家の出来事を聞きました。

昼間、歩いて買い物に行くこととなり柴犬ゆきも連れていったようですが、長男が店内でちょろちょろするのを防ぐため乳母車で出動です。

今日のリードは妻が持つこととなり、ゆきも安心しきっていたのでしょう。 

 

長男「ゆきの持つーーー!」

 

咄嗟に手を出してきた長男にゆきがびくっとなったようです。。。

妻も私も、毎度毎度びくびくするゆきが本当に可哀想とは思っているのですが、突拍子のない長男の行動を予想できないところがあるのでなんとも困ったものです。。。

長男も決してイタズラ心をもって行動しているわけではなく、本当にゆきのことが好きで好きでしかたないのです。

長男が生まれたときから傍にいつもゆきがいましたからね。長男にとってもゆきは大事な家族の一員なのです。

 

 

妻 「乳母車ってやめてくれない?」

私 「ごめん。。。」

 

でもなおしません。たまには後先考えずちょっと抵抗です。