学芸会

学校・幼稚園行事

妻 「そろそろ起きろ。」

私 「はい。。。」

 

午前3時ころ。

先日お話しした通り今日は長女の学芸会です。

小学校はいって初めての学芸会ですので、良い席をとるため学校へ行って並ばねばなりませんので何がなんでも早起きせねばなりません!

ただ夕べ、長男が変な時間に昼寝(というよりは夜寝ですね)をしてしまいなかなか寝つかず、ついつい私も夜更かししてしまいました。。。今朝起きるのがとてもつらかったです。

 

我が家が住む地域ではすっかり寒くなっており、学校に入れるであろう午前7時か8時までは外で待たねばなりませんので万全の防寒装備で臨みます。

こんなときはいつものスノーボードウェアの上下と長靴、手袋、ネックウォーマーを装着し、もっこもこフル装備です。

朝方からばたばたする妻と私にいつものように柴犬ゆきがじゃれてきますが、今はあまりかまってやれる時間がありません。

 

帰ってきたら散歩に行こうね!

 

午前3時15分ころ。

妻が運転席、私が助手席に乗り込み学校へ向け出発します。

ただ並ぶだけなので意味はありませんが、集中力を高めるため音楽は一切かけません。

 

程なくして学校に到着。見える範囲には誰もいません。

校門前で車を停め、私が降車し玄関前へ向かって一目散に走っていきます。現時点では一番のようです。

一応、妻が車で学校の周りに人がいないか確認したあとに帰宅することとなっています。

数分後、妻からLINEが

妻 「オールクリア!お前が最初のネズミだ!」

 

正確な意味はわかりませんが、おそらく私が一番で間違いないようです。

 

 私は玄関前の階段に座り、妻が淹れてくれたポットのコーヒーをすすりつつ、片耳だけイヤホンをしてラジオを聴きます。

少し風はありますが、そこまで寒くはなくちょっと助かります。

 

 

ここでほんの少しだけ長女が通う小学校についてお話ししたいと思います。

長女が通う小学校は創立100年以上の古い学校で、辺りにほとんど民家はなく、林と田畑に囲まれた自然豊かな環境の中にあります。

キツネは普通にいますし、以前道路脇でヘビも見たことがあります。

 

 

あれ?ラジオが急に聴こえなくなりました。そういえば9月の地震以来、電池交換を忘れていました。。。

ただひたすら待つのも寂しいのでスマホでネットサーフィンとも思いましたが、私のスマホはそろそろ2年経つ代物で充電のもちが良くありません。。。あまり調子にのっているとイザというときの連絡手段がなくなってしまいます。

しかたありませんので、ヒザをかかえて体育座りをして黙ってひたすら待つことに。

 

。。。

。。。。。。

。。。。。。。。。

何分経ったのでしょう。時間を見る私。

午前3時50分。。。私が起きてからまだ1時間も経っていないことに驚愕です!

空はまだ真っ暗です。曇っていれば午前6時くらいまではまだ暗い我が家が住む地域。

空を見ますが星が見えないので曇っているようです。

 

ホーホーホッホー。ホーホーホッホー。

私 「!!」

 

突如、近くの林から響きだすキジバト(雉鳩)の鳴き声。幼少のころからよく聞く鳴き声ですが暗闇の中で一人で聞くと怖いものがあります。

ちなみに、キジバトは別名ヤマバト(山鳩)とも言い、鳴き声は人やサイトによっていろいろな表現がありますが、私は幼少のころから前述のように聞こえています。

また、北海道のキジバトは越冬のため南下するようですが、なぜかまだ残っている個体がいたようです。

林を思う存分睨みつけ、再び体育座りする私。

 

 

何分経ったのだろうと時計を見ようとしたとき、私から数メートル離れた位置に動物のシルエットが。

私 「!!」

 

キツネです。幼少のころからよく見かける動物ではありますが、暗闇からふと現れると度肝を抜かれます。

時計はまだ午前4時を数分過ぎたころでした。

 

連続してびくついてしまった私。

もうここから私の思考回路はあらぬ方向へと進み悪循環を繰り返します。

音楽室からピアノの音が鳴りだしたらどうしよう。。。

得体のしれない何かが向こうから私めがけて思いっきり走ってきたらどうしよう。。。

履いている長靴がバナナの皮をむくように突然誰の手も借りずにむけたらどうしよう。。。

 

限界です。

いてもたってもいられません!早くこの場を離れたい!

震える指で妻にLINEです!

 

私 「ごめん。。。まだ誰も来る気配ないし明るくなってから出直したいです。」

妻 「え?自分から言い出したことでしょ?」

私 「迎えにきてください。」

妻 「体調悪いの?」

私 「いえ。」

妻 「じゃぁ頑張れ(怒った絵文字)」

 

妻がお怒りになるのも御もっとも。

今回の私の行動。実は妻は猛反対でした。そんな妻を説き伏せ早起きに付き合わせたにも関わらず、私の弱音なLINEに妻が納得するはずがありません!

しかたありません。今の正直な私の気持ちを伝えます。

 

私 「ごめん。こわいです。」

妻 「わかった。すぐ行く!」

 

怯えながら待つこと十数分。遠くに見え始めたヘッドライトに安堵します。

 

校門前に車が停車し、駆け寄る私。

車の窓が開き、鬼の形相で私を睨む妻。

 

私 「!!!」

妻 「ボクちゃん。お家まで送ってあげるよ。」

私 「はい。。。」

 

程なくして帰宅。

そして妻と話し合った結果、明るくなる午前6時に再び向かうこととし仮眠しました。

え?学校で待っているときの画像ですか?

ありません!

まさか待っている様子を記事にしようとは思っておらず、すっかり写真を撮り忘れていました。

まぁ下手に写真撮ってイヤなものが写っても困りますしね。。。

 

 

午前6時20分ころ。

長女に起こされて飛び起きる妻と私。

これはいけません!

外はすっかり明るくなっています!寝すぎました!急いで長男を起こし支度をして学校へ向かう我が家。

出発して気づいたのですが、もっこもこフル装備は玄関に忘れてきました。。。が、取りに戻る猶予はありません!

 

午前6時45分。

学校に到着するとすでに玄関が開いており、あわてて中へ入る私。

妻と姉弟は帰宅します。

 

私が校舎に入ると教頭先生と学校用務員さんしかおらず、いろいろありましたがどうやら私が一番最初に到着した保護者だったようです。

 

教頭先生「お!長女ちゃんのお父さん!早いですね!」

私 「はい。張り切りすぎました。。。」

教頭先生「申し訳ないですが、準備がありますので体育館へは午前8時まで入れないのですよ。」

私 「はい。邪魔にならないところで待たせてもらってもよろしいでしょうか?」

教頭先生「どうぞどうぞ()

 

と、いうことで体育館の入口脇で体育座りをして待つ私。

午前7時ころから次々と保護者が来校し瞬く間に賑やかになりました。

 

長女が通う小学校では、児童の登校にあわせ、校長先生をはじめ先生全員が玄関で出迎えてくれる学校です。

長女の登校する姿なんて滅多に見れるものではないので校長先生から許可をいただき、少し離れた位置で見学させていただきました。

外に出る校長先生と教頭先生。

教頭先生が児童一人一人の名前を呼びながら「おはよう!」と挨拶を交わし、校長先生が児童一人一人とタッチしながら「おはよう!」と挨拶を交わす、その光景に心がほっこりしました。

そして「なぜパパがいるの?」と指をさして笑いながら校長先生とタッチする長女。

ちなみに長女が通う小学校は市立の普通の公立小学校です。

 

午前8時。

無事、最前列のど真ん中に席を確保し安堵する私。

いろいろとありましたが妻からも良くやったと褒められました。

 

 

その後、我が家そろって学芸会を観覧し、一生懸命セリフを言う長女の姿に大きく成長したなと感激し涙しました。

 

以上で学芸会の記事を終わりたいと思います。

 

え?散々引っ張っておいて肝心の学芸会が数行で終わっていいのかって?

いいのです。

よそ様の子の学芸会の様子を見たり聞いたりしてもあまりおもしろくないですよね?

私なら「ふーん。」と思いつつ記事をとばしちゃうかもしれません。ですので、学芸会の記事は以上となります。

ここまで見ていただきありがとうございました!