妻 「長女ちゃんの足が遅いのは夫さんに似ているのかもね(笑)」
先日夜、妻の口から発せられた失礼極まりない一言。
でも自称寛容な私はそんなことで腹を立てることはありません。
腹を立てたところで妻には勝てませんし、そして何よりも妻が言うとおり私は足が遅いのです。
妻がまだ彼女だったころ、仕事が終わったあとに二人で健康のためとランニングをしていた時期がありました。
本来ランニングは自分のペースで走ればよいので勝ち負けは関係ないはずですが、なぜか勝とう勝とうと躍起になっていた私の気持ちとは裏腹にいつも彼女は余裕の表情で私の遥か先を走っていました。
ちなみに妻は吹奏楽部出身、私は柔道部出身で部活動以外に水泳も習っていたので、体力的には私のほうが勝っている気がするのですがね。。。
話を戻して本日、長女が通う小学校ではマラソン大会がありました。
小学校では約二か月も前から休み時間などを利用してマラソンの練習をしていたようですが、長女の話ではいつもビリかビリから二番目とのこと。
長女が話すときの表情は若干悔しそうなもののあまり順位は気にしていないようでしたので、私はいつも順位はどうでもいい、ただ全力で頑張ればそれでいいと長女に話していました。
人には得手不得手があり、長女の不得手は走ること。ただそれだけのことと妻も私も特に気にしてはいませんでした。
まぁ正直な親の気持ちとしては、不得手はできれば克服してほしいと思うところもありますが、それは未来の長女に任せることとしています。
マラソン大会はグラウンドをひたすら周回するというもので、長女のグループは小学1年生と2年生の全女子児童で構成されており、早生まれでクラスで一番小柄な長女からするとなかなか手強い相手がそろっています。
マラソン大会は保護者も見学することができるのですが、残念ながら私は仕事のため見学することができず、妻と長男が応援に駆けつけてビデオ撮影をしてくれました。
※右端が長女です。
仕事中、妻からマラソン大会に関する情報は一切なかったため、早く帰って長女が一生懸命走る姿を見たいと思い帰宅しました。
私 「ただいま!」
妻 「おかえり。。。」
ん?妻が涙目です。一体何があったのでしょう。
妻 「長女ちゃん、私に似たんだわ。。。」
そういって泣き出す妻。
妻に促されるままリビングに入り、早速マラソン大会のビデオを観ることに。
以下はビデオ撮影したマラソン大会とそれを視聴する我が家の様子です。
スタートラインに真剣な表情で立つ長女。
妻 「長女、がんばれ♪」
先生「いくよー!用意!ぴっ!」
いよいよマラソン大会が始まりました。
妻 「長女~、〇〇ちゃ~ん(近所のお友達)がんばれぇ~♪」
出だし好調な長女。
それにしても風の音がすごいです。グラウンド周回のため途中で向かい風がきつくなること必至です。
あ、長女のペースが落ちてきました。ペース配分を考えずスタートダッシュを決めてしまったためか次第に順位がおちていく長女。
最後まで走りぬくことだけを祈ります。
妻 「長女~、がんばれ~~♪」
男児「長女、いっつも遅っせーんだよな(笑)」
先生「男児君!そんなこと言わない!」
撮影中に偶然録音された同級生の男児と思われる音声。
どうやら、長女は同級生からも遅い子と認定されているようです。思ったことを平気で口に出す子どもは残酷ですね。。。
しばらく沈黙する妻。
どんどん順位がおちていく長女。
いつも長女から聞いているので結果は予想がつきます。いつも長女に言っているように順位はどうでもいい、ただ最後まで走りぬいてくれ、そう願う私。
ビデオ内の長女が凛々しい表情で一瞬カメラのほうを向きました。
絶対、長女には届かないであろう小声で囁くビデオ内の妻。
妻 「頑張れ。」
突如何かが降臨したかのように叫び始めるビデオ内の妻。
妻 「長女―!頑張れーー!行けーーー!」
そして何かにつまづき転ぶビデオ内の妻。
妻 「痛ってーー!」
おや?長女のペースが徐々にあがってきたような。そして再び叫び始めるビデオ内の妻。
妻 「頑張れーーーーーーー!」
その後、長女のペースが若干あがり、ごぼう抜きとはいきませんがそのままペースを維持し、7位でゴール。
いつもビリだった長女がまさかの7位。
長女に理由を聞いても「ママが応援してくれたから。」の一言だけ。
ビデオを観終わって、妻が一言。
妻 「すごいべ♪ここぞというとき頑張るのは私に似たんだわ♪」
私 「ずいぶん都合よいところは妻ちゃんに似るんだね(笑)」
妻 「ん?ずいぶん失礼極まりない発言したって思う?」
私 「はい。。。」
まぁなにはともあれ、長女が最後まで走りぬいた姿に感動しました。
すっかり柴犬ゆきのことを書き忘れていましたね。。。
マラソン大会のあと、妻と長男といつもの公園へ行きボールで遊んだようです。