のぼりべつクマ牧場

お出かけ

洞爺サンパレスで迎えた朝。

 

澄み渡る洞爺湖を一望しつつ温泉に浸かり、そして朝から海鮮丼などなど豪華な朝食を終え、やけにまったりとしてしまった我が家。

チェックアウト前に中庭に出て湖畔を散歩。

 

久しぶりに迎える優雅な朝。いつも我が家の朝はバタバタです。

 

妻 「今日このあとどうするの?」

私 「え?」

 

計画性のなさが垣間見える会話。

洞爺サンパレスを出たあとの計画。てっきり妻が考えてくれているものと思っていました。。。

 

私 「クマ牧場。。。」

妻 「いいね!」

 

ついつい適当に口走った案が採用されたようです。

と、いうわけで我が家は「のぼりべつクマ牧場」へ向かうこととなりました。

のぼりべつクマ牧場は洞爺サンパレスから車で約1時間、札幌中心部から高速道路を使って約1時間30分の登別市にあるアクセスの良い観光地となります。

 

ちなみに妻も私も最後にのぼりべつクマ牧場に行ったのは小学生のころで、クマが存在していた以外なにも記憶がありませんでした。

まぁクマ牧場というぐらいなのでクマがいて当然なんですがね。

 

生粋の道産子である私。北海道で生まれ育ち、地方の市町村にも住んだこともあり、さらに知床国立公園へも数回行ったことがありますが野生のクマは見たことがありません。

北海道の野生動物といえば、キツネ、鹿、クマあたりを思い浮かべる方がけっこういらっしゃるのではないでしょうか。

キツネは全道で、鹿は主に道東方面で見れることはありますがクマはなかなか見れませんので、そんなときは道央圏から比較的アクセスが良いのぼりべつクマ牧場をお勧めします。

 

これからお話しする内容は平成30年9月20日現在の情報ですのでお出かけの際はホームページ等で最新情報をチェックしてください。

 

 

午前11時ころ。

のぼりべつクマ牧場に到着。

駐車場代520円です。

妻 「あれ?どこにあるの?」

 

牧場どころかクマが見当たりません。あるのはクマの看板だけです。。。

 

間違えたかなとあせりつつ調べてみると、ロープウェイで山頂へ登ったところに牧場があるとわかり一安心する私。

もし間違ってたらこっぴどく怒られそうでヒヤヒヤでした。

入場料は、ロープウェイ料金込みで一般料金が

 大人 2,592円

 小人 1,296円

であり、3歳以下は無料です。

 

大事なことなのでもう一度お伝えします。

ロープウェイ料金込み

です。

 

車中で妻がなにか割引がないか調べたところ、優待券やクーポン、変わったところでドングリ割引というものがありましたが、ドングリ割引以外は割引率が同じだったため、我が家は何かとお世話になるJAF割引を利用することとしました。

そして、JAF割引を利用後の入場料は

 大人 2,400円

 小人 1,200円

となりました。2歳の長男は無料です。

わずかながらでも節約できて鬼の首を取ったように喜ぶ妻。

 

意外とJAF割引が適用される場所は多く、我が家のように思いつきで行動してもJAF会員証さえあれば慌てずに済みますので何かと助かります。

 

ちなみに、一番割引率が高いドングリ割引は持ち込んだドングリの量により割引率が変動するというおもしろいシステムですが、期間限定なうえにドングリを持ち合わせていなかったため今回は適用できず。

 

料金を払って、いざロープウェイへ。

 

ゴンドラに乗り7分ほどで頂上に到着するのですが、乗車中は視界が良ければ登別温泉や海を一望することができ、初めてのロープウェイに長女と長男は大はしゃぎ。

 

私 「あまり揺らさないでください。。。」

妻 「こわいのか(笑)?」

私 「。。。」

 

ちなみに麓と頂上では気温差がありますので、季節によってはちょっとした上着持参が良いかもしれません。

 

頂上に到着して早速、顔出しパネルを発見し駆けていく妻と姉弟。

 

先ずは私が写真を撮り、今度は妻の代わりに私が!と思っていたら、颯爽と次のオブジェに駆けていく妻と姉弟。。。

私 「あ、パパも写真撮ってほしいかな。。。」

 

無表情で戻ってくる妻。

 

妻 「ほら、早く顔出して!」

私 「え!?一人で?」

妻 「早く!」

私 「はい。。。」

 

しかたないので一人で顔出しました。。。それにしてもアップにしすぎだろ。。。

 

のぼりべつクマ牧場は、子グマ牧場第1牧場(雄のクマ)、第2牧場(雌のクマ)、アヒルレース場ユーカラの里などがあります。

山頂の施設ですが一部をのぞき勾配は思っていたよりも少なく、各施設同士が比較的近くに建っているため歩いて散策するにはちょうど良い広さですので子連れやお年寄りでも十分お楽しみいただけることと思います。

 

 

子グマ牧場

近くで子グマを観ることができ、我が家が訪れたときは数頭の子グマが大丈夫か?と思うほど元気よくじゃれて遊んでいました。

まぁ子グマとはいえ大きく迫力あるので姉弟はだまって見つめていました。

 

 

第1牧場

雄のクマが荒々しくひしめきあっているのかと思いきや数頭しか姿が見えず、よくよく見ると奥のほうにいる様子。

 

どうやらここは「ヒトのオリ」の奥に秘密があるようですので早速中へ。

 

薄暗い通路を進むと、三方向をガラスで囲まれた明るい部屋に到着し、ガラスの向こうに雄のクマが集合していました。

 

この部屋では「クマのエサ」が100円~200円で売っており、窓のすぐ下に設置されている筒にエサをセットし、バーで押し込むことでクマにエサを与えることができる仕組みとなっていました。

クマがここに集合していた理由がわかりました。

早速エサを買い与える姉弟。楽しそうです。

 

ちなみに至るところでエサとして人参などが売っていますが、この部屋の筒では詰まってしまうため使えず、筒専用の丸いエサをここで買わねばなりません。

 

 

第2牧場

こちらは上から見下ろすかたちで雌のクマを観ることができ、あらゆる場所で立ち上がったり手を伸ばしたりと愛嬌たっぷりの様子を観ることができます。

まるで誰かが着ぐるみに入っているように器用に立って手をふっています。

 

北海道ではTVCMでおなじみの光景ですね。

ここでの姉弟は狙ったクマに人参を与えるため一生懸命声をかけ狙いを定めていました。

が、なかなかうまくいかず、ときにはカラスに横取りされる場面も。。。

個性豊かで愛嬌たっぷりなクマがそろっているためか、一番お客さんが多いエリアであちらこちらから絶えず笑い声が響いていました。

 

おや?なんか一頭だけ終始壁にもたれかかってやる気がなさそうな白いクマが!

 

のぼりべつクマ牧場では毎年「NKB総選挙」という人気投票が行われており、彼女は今年一位に輝いた26歳のニイサちゃんでした。

白いですがシロクマではなく、れっきとしたヒグマです。

ちなみにNKBの意味は

 N(のぼりべつ)

 K(クマ)

 B(牧場)

の略だと思われます。。。

 

 

アヒルレース場

ここでは首に赤・黒・緑・黄・ピンクの首輪をつけた5羽のアヒルが競争しますので、参加料200円を払って1位を当てるという単純明快な予想ゲーム。

そして見事1位を当てると景品としてオリジナルグッズのプチタオルがもらえます。

長女と私が参加。

白熱したレース展開に息をのむ私と長女。

そして長女が見事1位を的中させ景品ゲットです!

私が選んだアヒルは残念ながら4位。。。

こちらがアヒルレースを制した者だけが手にすることができるプチタオルです。

 

おや?妻が近くの売店に走っていきました。

数分して戻ってきた妻からの一言。

妻 「売店に売ってなかった!本当の限定品だわ!」

私 「あぁ、確認しに行ったのね(笑)」

妻 「なんで笑う?」

私 「。。。」

 

 

今回は時間の都合で観ることはできませんでしたが、クマのアスレチックわんわんショーが一日数回開催されているほか、ユーカラの里ではアイヌ文化を体感することもできますので興味がある方は是非一度お越しください。

 

山頂は無料Wi-Fiもありますので撮った動画や画像をそのまま送信することもできます。

 

怖いだの獰猛だのと恐れられているヒグマ。

ですが、ここでは愛嬌たっぷり手を振って出迎えてくれます。きっとそんな姿を目の当たりにしたとき、子供から大人まで国籍問わず笑みがこぼれることと思います。

実際、フランス人観光客(クマの前で写真を撮ってさしあげたところ、フランスから家族旅行に来ていると話してくださいました)の方は手を叩いて喜んでいました。

 

 

 

あっという間に日が傾き我が家は帰宅する時間となりました。

帰りはまたロープウェイで麓におりるのですが、みなさん知っていました?

ロープウェイのゴンドラにはそれぞれ番号が書いてあるのですが6番8番だけ中に大きなぬいぐるみが居座り、内部はリースなどで装飾されています。

帰りは偶然にも8番のゴンドラに乗り、ちょっとお得な気分を味わいながら下山しました。

 

しかし残念なことに番号は1、2、3・・・と順番になっているわけではなく、順不同となっているため混雑時は狙って乗るのは少々難しいかもしれません。

何も知らなかった私は最初、人が降り遅れたんだと思い「あ、すいません。」と声をかけてしまいました。

 

 

午後7時ころ。

今回はお留守番のためペットホテルに預けていた柴犬ゆきを迎えに行ったところ、ずっとガラス扉から寂しそうに外を見つめており、我が家の車が駐車場に入ると飛び上がって全身で喜びを表現してくれました。

ペットホテルのオーナーからは、夕べはあまり寝ていない様子だったとのこと。。。

 

今夜は爆睡のご様子。

おやすみなさい。寂しい思いさせてごめんね!