暖房コチンの儀

本日、我が家では年に一度の大事な儀式が執り行われました。

 

暖房コチンの儀

です。

 

儀式とはいっても暖房器具のスイッチを押すだけです。

ちなみに昨年の暖房コチンの儀は10月12日でした。

 

我が家の暖房器具は床暖房で、一度ONしたらシーズンオフまでの約半年間つけっぱなしとなりますので、『今シーズンも無事に我が家を暖かく見守ってください。』と願いをこめ、心を込め、夫婦そろってスイッチの前に正対して立ち、「コチーン」と発すると同時にスイッチを押します。

 

毎度ではありませんが、我が家では種類問わずスイッチを押すとき「コチーン」と発することが多いです。これはご近所さんにも内緒です。

 

残念ながら、今年は残業で私の帰りがかなり遅くなってしまい、夕方から我が家が住む地域は急激に冷え込み、午後6時30分、妻一人で粛々(しゅくしゅく)と暖房コチンの儀が執り行われました。

さすがに家族に寒い思いをさせるのは私の本意ではありませんのでいたしかたありません。

 

私 「ちゃんとお願いした?」

妻 「あまり電気代が高くなりませんようにってお願いしたよ。」

私 「コチーンって言った?」

妻 「言わなかった。」

 

どうやら、我が家の浅い伝統と軽い文化がまた一つ失われてしまったようです。

 

私が帰宅すると、柴犬ゆきは全身で床暖のぬくもりを感じつつまったりとしていました。

 

 

 

少々記事の内容が物足りないので、ここからは我が家が使っていた暖房器具についてお話ししたい思います。

妻と私が北海道の暖房代表として真っ先に思い浮かぶものが

FF式石油ストーブ

※右下は2歳の長女です。

 

幼少時から常に一緒にあり、あたりまえのように使っていました。

今でも使っている家庭は多く、夏の終わりごろから家電量販店やホームセンターなどでは各種様々なFF式石油ストーブが陳列されます。

燃料は灯油で、一戸建ては屋外に400ℓタンク等を設置し配達業者に給油を依頼します。

※実家で使用している400ℓタンクです。

 

以前、私が住んでいたアパートでは室内に灯油タンク(当時、私は90ℓを置いてました)を置き、配達業者か自分で給油していました。

暖かさはお墨付きですが、私が使っていたものは同じ室内でも寒暖のムラがあったため自然と家族が集う場所が決まり、そこでよく長女とリバーシや家族ごっこをしたものです。

ただし、煙突やストーブ前面は非常に熱くなるため、小さいお子さんがいる家庭では火傷防止のため煙突ガードストーブガードといった柵を購入されることをお勧めします。

 

 

今では前述のストーブ以外にも寒冷地用エアコン、パネルヒーター、ファンヒーター等といった様々な暖房器具も登場し、灯油以外にも電気、ガスと選択の幅が広がっていますので、北海道に住まわれる際はお住まいと燃料コストなどを考慮のうえ慎重に決めていただくことをお勧めします。

 

 

そうそう。暖房器具といえば私が幼少時から憧れているもの。

それは

コタツ

です。

いいですね♪一家団欒しながらコタツでミカン。コタツでうたた寝。コタツで鍋。

ただ、私は実物を見たことがありません。知り合いで使っている方もいません。

漫画とテレビでしかその姿を拝見したことがなく未だかつて、そのぬくもりを体験したことがありません。

一度、体験してみたいものです。

 

妻 「小さいころ使ってたよ。」

私 「北海道でコタツって珍しいね。」

妻 「東京から引っ越してきてしばらく使ってたよ。」

私 「え?妻ちゃん東京に住んでたの?」

妻 「世田谷で生まれてしばらく住んでたけど、小学校入る前に北海道に引っ越してきたのさ。」

私 「え?世田谷?」

妻 「お父さんは目黒区出身で東京育ちだよ。」

 

始めて知った妻のルーツ。

まさか東京が関係してくるとは思いもしませんでした。

てっきり実家がある北海道のかなり地方の市町村で生まれ育った生粋の地方娘かと思っていました。

お義父さんも冬はチャンチャンコ着て長靴履いて雪かきしたりと全く日本の首都出身を感じとることはできませんでした。

でも今思い起こせばかなり地方市町村に住んでいるにも関わらず訛(なまり)や方言が一切ないので納得です。

 

調子に乗る妻。

妻 「私、首都出身なんだけどさー。夫さん出身どこー?」

私 「LA。。。」(※本当は北海道です。。。)