狂犬病予防接種

本日、妻が長女と長男のインフルエンザ予防接種2回目にいってきました。

2回も注射しなければならない子どもは大変ですね。。。なぜ子どもが2回も受けなければならないのかネットで調べてみましたが、私は医師ではありませんので間違ってお伝えすることを避けるため当ブログでは割愛させていただきます。

 

 

ところで、予防接種といえば過去記事「予防接種」後半で少々お話しさせていただいた

狂犬病予防接種

(以下、予防接種)

を思い出しましたので、今回は軽く説明させていただきたいと思います。

なお、これから記載する内容は平成30年11月16日現在のものですので、最新情報はお住まいの区市町村役場窓口等(以下、役場)にお問い合わせください。

 

最初に

狂犬病予防接種は狂犬病予防法により犬の飼い主に課せられた義 務となりますので、必ず接種しなければなりません。

 

 

犬だけ義務?

犬だけです。

狂犬病予防法は「犬の飼い主」に適用されます。

 

 

うちは猫だから安心♪

いいえ。

犬以外は予防接種の義務はありませんが、狂犬病は人間、猫、ウサギ、アライグマ、コウモリなどなど全ての哺乳類が感染する可能性があり、飼い方次第(一時的に海外で飼う等)では感染の可能性があります。

猫などに対する予防接種を行っている動物病院もありますので、心配でしたら動物病院に相談してみてください。

 

 

狂犬病ってどんな病気?

死亡率ほぼ100%の病気です。

世界中で毎年約5万人が亡くなっており、「最も致死率が高い病気」としてギネス世界記録にも登録されています。

人間以外の動物が感染し発症した場合、二次感染防止やその苦しみようから安楽死が推奨されるレベルです。

 

 

予防接種は効果あるの?

あると思います。

1950年に狂犬病予防法が施行され予防接種が義務化されて以降、現在の日本は世界保健機構(WHO)から狂犬病が撲滅したとされる数少ない「狂犬病清浄国」として認定されています。

ちなみに日本では2006年に狂犬病発症により2名が亡くなっていますが、こちらは海外で犬に咬まれて感染し、帰国後に発症してしまった方です。

 

 

撲滅したのに接種するの?

はい。

前述のとおり狂犬病予防法により「犬の飼い主」の「義務」ですでの、法律が変わらない限り予防接種は絶対となります。

 

 

予防接種が必要な犬種は?

全ての犬です

犬種問わず、血統書有無に関わらず、室内飼いだろうが屋外飼いであろうが、もらった犬であろうが買ってきた犬であろうが、生後91日以上であれば老若男女問わず全ての愛犬が接種しなければなりません。

 

 

予防接種の時期は?

毎年4月~6月です。

ただし、愛犬が体調不良などの理由により接種時期をずらしたいとお考えの場合は、動物病院で診察のうえ獣医師から

 狂犬病予防接種猶予証明書

 ※地域により名称が変わります。

を発行してもらい、お住まいの役場に提出することで接種時期をずらすことができる場合があるようです。

ただし、証明書は必ず獣医師が発行したものが必要であり、飼い主の一存で猶予することはできません。

また、証明書は「免除」ではなく「猶予」ですので、猶予する原因が解消されたらちゃんと予防接種してねというものになりますが、愛犬の状態によって猶予期間は様々でしょうから事前に獣医師と役場に相談のうえ飼い主が判断してください。

証明書の発行料金ですが、我が家も経験がなくわかりかねますので詳細は動物病院に確認してください。

ちなみに我が家が住む市町村では「犬の体調等によりこの期間に注射が受けられない場合は、掛かり付けの動物病院にご相談ください。」と後述の通知に記載されていました。

 

 

予防接種忘れそう。。。

毎年、通知がきます。

愛犬を登録した役場から予防接種の日時場所について記載された通知が毎年届きます。

もし通知が届かない場合は、愛犬登録後に引っ越したものの変更手続を行っていないか、そもそも登録していないといった原因が考えられますので確認してください。

 

 

犬の登録?

犬を飼う場合、登録も義務です。

狂犬病予防法により、生後91日以上の犬を飼い始めた場合、30日以内にお住まいの役場で愛犬を登録することとなっています。

ちなみに、ゆきは私が直接役場に赴き登録しましたが、登録手数料として3,000円がかかり、また登録と同時に「犬鑑札」という愛犬の登録を証明する小さな札が渡されます。

 

 

予防接種はどこで?

役場から届く通知に記載されています。

我が家が住む市町村の通知を例にお話ししますと、「集合予防接種」か「動物病院で接種」のどちらかを選択して受けるようにと記載されていました。

ちなみに「集合予防接種」も「動物病院で接種」も必ず獣医師が注射してくれますのでご安心ください。

 

 

集合予防接種

我が家が住む市町村では、通知とともに予め接種日時場所が指定された一覧表が同封されており、愛犬とともに都合が合う日時場所へ赴き接種するものです。

どうしても都合がつかない場合は後述の動物病院で接種となります。

我が家が住む市町村では、意外と日時場所の選択肢が豊富で、徒歩数分の距離で開催されることが多いため最近は集合予防接種へ行っています。

 

 

動物病院で接種

その名のとおり、愛犬とともに動物病院へ赴き接種するもので、自分の都合に合わせて接種することができます。

我が家が住む市町村役場では複数の動物病院と契約しており、契約中の動物病院一覧が通知に記載されていました。

また、契約中の動物病院であれば予防接種料金は集合予防接種と同額でしたが、契約外動物病院にあってはこの限りではありませんと記載されていました。

 

 

お金かかるの?

有料です。

飼い主が負担しなければなりません。

気になる金額は役場によって異なるかもしれませんが、参考までに我が家が住む市町村の今年の予防接種料金は

 ワクチン代   約2,600円

 済票交付手数料    550円

 合 計     約3,150円

でした。詳細な金額については伏せさせてください。

済票交付手数料とは、間違いなく予防接種しましたよと証明する前述の犬鑑札のような小さな札の料金で、札は首輪などに取り付けることとなっています。

 

 

副作用は?

残念ながら約1%の確率であるかもしれません。

過去に死亡例もあります。

ただし、副作用が怖いからといって正当な理由なく予防接種を拒むことはできませんので、どうしても心配という方は動物病院や役場へご相談のうえ飼い主の判断で決めてください。

また、動物病院で早い時間帯(動物病院の開院時間もありますので)に接種し、しばらく様子をみて、もし異変に気がついたらすぐ獣医師の診察を受けるというのも一つの案です。

症状が出始めて早急に処置することで症状が軽くすむ場合もあるようですが、こればかりは何とも言えませんので全て飼い主の責任と判断で行ってください。

 

 

その他

我が家がお世話になるペットホテルやトリミング店では、毎年、狂犬病予防注射済証の提示を求められ、常連であろうと提示できなければ利用できなくなります。

過去に狂犬病予防注射済証を忘れ、首輪に装着した済票を見せましたが犬名等が確認できないとの理由で無効とされ自宅に取りに戻ったこともあります。

狂犬病予防注射済証は役場から送付されてくる通知に同封されており、予防接種後、獣医師が必要事項を記入します。

 

 

 

長くなってしまいましたが、みなさんが愛犬と末永く健康で楽しい毎日が過ごせますよう心からお祈り申し上げます。

 

※当記事の内容に誤りがあった場合、お問い合わせ欄からご指摘いただけると大変勉強になります。