落葉

私 「ただいま。」

長女「おかえりなさい!」

妻 「おかえり。何か気が付かなかった?」

私 「なんだろう。。。」

 

帰宅早々、妻からの質問に困惑する私。

今日は玄関前に特に何もなかったような気がしますし、妻と長女の髪型も変わっていないと思うのですが。。。

妻 「せっかくみんなで落葉拾ったのに。。。」

 

私が帰宅したのは午後8時。外はもう真っ暗で全く気が付きませんでした。

妻の横でがっかりしている長女。

これはいけません!

なんとかこの場を平穏無事におさめねばなりません!あらためて外に出て懐中電灯で庭を照らしたところ確かにキレイになっています。

 

私 「長女ちゃん、外すっごいキレイになってた!」

長女「頑張って落葉拾ったよ!」

 

表情を明るくする長女。

なんとか無事にこの場を乗り切ったようで一安心です。

 

 

一人で夕食を済ませ、長女と長男が寝る準備をしに寝室へ行ったとき。

 

私 「でもまた落葉積もるんじゃない()?」

妻 「。。。」

 

あ!これはまずいです!妻の表情がみるみる険しくなっていきます。。。

おそらく世界中からランダムで選んだ100人に「今の妻は怒ってる?笑ってる?」と質問したら間違いなく100人が口を揃えて「怒ってる」と回答するレベルです。

 

妻 「あのさ、それ言ったら何もできないべ?」

私 「ごめんなさい。。。」

妻 「発言気をつけろよ。

 

危うく取り返しがつかないほど怒られるところでした。

 

姉弟がリビングに戻ってきました。

 

私 「落葉集めて焼イモしたいね♪」

長女「したいしたい!!」

私 「ね♪妻ちゃんもしたいでしょ()?」

妻 「。。。」

私 「!!」

 

デジャヴでしょうか!妻の表情がみるみる険しくなっていきます。。。

 

妻 「夫さん、ちょっとこっちへ。」

私 「はい。。。」

 

奥の部屋へといざなう妻。トボトボついていく私。

 

妻 「夫さんは落葉集めて焼イモしたことあるのかい?」

私 「ありません。。。漫画でしか見たことがありません。。。」

妻 「落葉に火つけて焼イモしたら危ないべ?」

私 「そうですね。。。しかも最近天気悪い日が多いから落葉湿ってるし火つかないかもね()

妻 「そういう問題か?」

私 「いえ、違う問題です。口を慎みます。。。」

妻 「で、どうするの?」

私 「焼イモしません!」

妻 「いや、長女の胸の内に燃えさかり始めた焼イモへの情熱はどうやって冷ますんですかね?」

 

と、いうことで長女には落葉に火をつけると風が吹いたとき飛び散ってしまいとても危ないこと、パパは落葉で焼イモを作れないこと等々を理由に謝ったところ意外とあっさり許してくれました。

長女としては焼イモの話よりも、落葉を拾ったあとに近所の子と連れ添って柴犬ゆきの散歩に行ったときの話を聞いてほしかったようです。

 

みなさんも発言にはお気を付けください。