妻 「そろそろタイヤ交換してほしいかな。」
忘れていました!
我が家が住む地域では、もういつ雪が降ってもおかしくない時期です。
家族の安全と快適生活。私はこれらを実現せねばなりません。
と、いうことで早速近所のガソリンスタンドや自動車用品店を周りましたが、皆考えることは同じためかどこも数時間、長いところでは何時に交換作業となるか見当もつかないほど待たなければならないとのこと。
これは困りました。
正直な気持ち、せっかくの休みなのに数時間も待ちたくありません。。。
しかたありませんので取りあえず一度帰宅です。
私 「どこも数時間待ちらしいわ。。。」
妻 「そっか。私も手伝うから自分でタイヤ交換してみないかい?」
私 「そうですね。でも妻ちゃんは手伝わなくていいよ。」
妻 「いや、手伝うよ!」
頑なに手伝おうとする妻に感動しましたが、ここは丁重にお断りさせていただきました。
私一人で交換したいのです!男だから良いところを見せようとかそんな無粋な気持ちではありません!
理由はおよそ10年前。妻がまだ彼女だったころにあります。
当時、彼女(妻)は三菱トッポBJという軽自動車に乗っていました。
いつもは私の車で出かけていたのですが、ある大雪の日、理由は忘れましたが彼女の車で出かけることになりました。
彼女「出かける準備するので、玄関前まで車まわしてもらってもいいですか?」
私 「あいよ!」
鍵を受け取り、意気揚々と初めて彼女の車に乗りました。
あれ?ペダルが3個。。。そうです。彼女はマニュアル車に乗っていました。
当時、運転免許をとって何年も経つ私は教習所以来マニュアル車に乗ったことがありませんでした。
大雪の影響もあり、なかなか発進できずにいる私。
やっと動いたと思ったらエンストする私。
玄関前で彼女が笑っている姿が見えました。
そして、ちょっと動いてはガクガクンと車体が揺れ再びエンスト。。。
見かねた彼女が運転を交代してくれました。赤っぱじですね。
彼女「マニュアルは運転できないんですね(笑)」
私 「えぇ、久しぶりすぎて。。。」
ある日。
ワイパーと一言で言っても取付方は数種類あり、私が手こずっていると。
彼女「私やりますよ(笑)」
と、いとも簡単に交換してしまう彼女。
またある日。
私と彼女の車を洗車しようということになり、それぞれの車で洗車場に向かったとき。
私の持ち物はバケツとスポンジと汎用カーシャンプーのみ。
走ればどうせ乾くべと思い拭き取り用のセーム革すら持っていませんでした。
彼女の持ち物は、かっこいいバケツ、脚立、いろいろな洗剤が入ったカゴ、ガラスの油膜取りセット、グローブみたいなタオルなどなど。
彼女「洗車道具、忘れてきたのですか(笑)?」
私 「いえ、目の前にあるもので全てです。。。」
またまたある日。
彼女から見せたいものがあると連絡を受け、いそいそと彼女の家へ行くと。
彼女「ウーハーつけちゃいました(喜)。」
私 「おお!で、ウーハーって何?」
彼女「すごい重低音が云々(何を言っているのかわかりませんでした。)」
私 「ああ、スピーカーね(笑)」
彼女「頑張って自分で取り付けました(笑)。」
そう言って説明書をちらっと見せてもらいましたが私にはさっぱり。。。
そして、私がタイヤ交換を一人でするようになった原因の日。
彼女「もうすぐ雪降るかもしれませんから、一緒にタイヤ交換しましょう!」
私 「自分でするの?」
彼女「はい(笑)」
自分でタイヤ交換をしたことはありましたが、正直めんどくせぇと思っていた若かりしころの私。
でもここは、ささっと交換してカッコいいと思わせたい!
いそいそとラゲッジに収納されている工具を取り出し自慢げに並べる私。
先ずは軽くナットを緩めます。
彼女「車載の工具ですか?」
私 「はい。」
そう言って渡されたのはクロスレンチ。
彼女「このレンチ使ってください(笑)」
私 「おお!こりゃ早い!」
次に、ジャッキで車体を持ちあげるのですが、私が手でくるくる回す車載のジャッキ(パンタグラフジャッキというらしいです)を見て彼女が笑いながら一言。
※パンタグラフジャッキ
彼女「それだと大変じゃないですか?これ使ってください。」
そう言って渡されたのはフロアジャッキ。
※現在我が家で使用しているジャッキです
私 「すごい楽すぎるんだけど!」
彼女「でしょ(笑)」
確かに手でくるくるまわすパンタグラフジャッキより遥かに楽だった記憶があり、我が家でも購入し現在も使っています。
そして再びナットを緩めて外します。
コツン、コロコロ。。。ナットを落としました。でもこんなのはタイヤ交換では日常茶飯事!
彼女「気を付けてくださいね。無くしたら買いに行くの大変ですよ(笑)」
私 「はい。。。」
カラーーン。。。ナットを外すとき勢いよく回しすぎてレンチが吹っ飛んでいきました。。。でもこんなのはタイヤ交換では日常茶飯事!
彼女「道具、大事にしてくださいね(笑)」
私 「はい。。。」
タイヤを外し終わり、いよいよ冬タイヤを取り付け、ナットを締めていきます。
彼女「ちゃんと対角線で締めているのですね(笑)」
私 「はい。。。」
彼女「トルクいくつですか?」
私 「。。。」
彼女「もしかして力いっぱい締め付ける派ですか?」
私 「その、もしかして派です。。。」
彼女「ダメですよ。ちゃんと規定値で締めないと!」
そう言って渡されたのはトルクレンチ。
私 「すごい!力いっぱいじゃなくていいんだね!」
彼女「規定値で締めるのが一番安全ですよ。」
そのとき、ふと彼女の顔を見ると笑っていませんでした。
話を現在に戻しますが、とにかく妻の前で車の作業はしたくありません!まぁバレてはいるでしょうが、私の不甲斐ない姿を見せたくありません!
ですので、一人で黙々と作業することにしました。
外は寒くて暗いので車庫の中で作業することにしました。
寂しいので柴犬ゆきも連れて行きましたが、ゆきが作業の邪魔をしてきてしかたありません。
ジャッキアップしようとすると身を寄せてきて、バーがゆきにぶつかりそうになります。。。
危ないので追い払うと今度は手を出してきます。。。
あぁ。。。ゆきの相手しつつ作業していたら随分時間が経ってしまい、妻が様子を見にきてしまいました。。。
妻 「犬の手も借りたいほど大変な作業かい?」
皆さまへも早めのタイヤ交換をお勧めします。